革の着色方法について
「月山革工房」のこだわり
当ブランド「月山革工房」では、染料による着色われたタンニン鞣し革を使用しています。
染料を選んでいる理由は、「経年変化(エイジング)」を楽しんでいただきたいのが一番の理由です。
しかし世間的に出回っている革の多くは顔料による着色が施されています。
その理由として染料着色の場合、革表面にある傷や色むらなどが目立つので一定の品質の物を大量に作ることが難しいからだと考えられます。
「月山革工房」では一品一品に刻まれた革特有のオリジナリティを楽しんでいただけるアイテムを提供しております。
染料による着色
・メリット
革に浸透する: 染料は革の繊維に浸透し、内部から色をつけます。これにより、自然な色合いと深みが得られます。
革の質感を維持: 染料を使用すると、革の自然な柔らかさや質感を保つことができます。
透明感: 染料は透明感があり、革の自然な模様や質感を活かすことができます。
経年変化: 表面に塗料が層を作っていないので、革自体の色の変化を楽しむことができます。
・デメリット
色ムラの可能性: 染料は革の吸収率により色ムラが生じることがあります。均一な着色には技術が必要です。
カバー力の低さ: 染料は顔料ほどカバー力がないため、下地の色や傷を完全に隠すことは難しいです。
顔料による着色
特徴
表面に色をつける: 顔料は革の表面に留まり、革の内部には浸透しません。これにより、革の表面に色の層を形成します。
カバー力: 顔料は色のカバー力が強く、下地の色や傷を隠すのに適しています。
色の均一性: 顔料を使用すると、非常に均一な色合いを得ることができます。これにより、プロジェクトの仕上がりがきれいになります。
耐光性と耐久性: 顔料は紫外線や摩耗に強い傾向があります。これにより、色が褪せにくく、耐久性のある仕上がりとなります。
デメリット
革の質感の変化: 顔料は革の表面に膜を形成するため、革本来の柔らかさや質感が失われることがあります。
ひび割れの可能性: 使用や時間の経過とともに、顔料の層がひび割れることがあります。
まとめ
染料: 革に浸透して内部から色をつけるため、自然な質感と深みのある色合いが得られますが、色ムラなどがあります。
顔料: 表面に色をつけるため、均一な仕上がりと高いカバー力、耐久性を持ちますが、革の質感が変わりやすいです。